起業家インタビュー / MicroTeX Labs合同会社 代表 和佐健治さん

夢のあるプロダクトをもっと社会へプラスする

 2018.11.15

J-Create+に入居する起業家の方々をご紹介するインタビュー企画。今回ご登場いただくのは、2つのテクノロジーを活かした事業開発のサポート事業を行うMicroTeX Labs合同会社の代表和佐健治さん。


創業のきっかけ、ビジネスを通じて、どんな価値を社会にプラスしていきたいのか?

そして、これからの展望について、さまざまなお話をじっくりとうかがいました。


マイクロウェイブテクノロジー


今年65歳の和佐さん。これまでに2つのテクノロジーに携わりながら、ものづくり分野を専門にさまざまな仕事に携わってこられたそう。


 


一つ目の分野は、


「NECという企業で、携帯電話などで高周波の電波を発信するモジュール開発を30年ほど携わってきました。今はスマートフォンが主流ですが、ガラケーと呼ばれる携帯ですね。そういったモジュールの設計・開発から、生産まで、幅広く携わってきました。国内のメーカーはもちろん、海外のNOKIAなどほぼ全ての携帯に使われていました。マイクロウェイブテクノロジーと言います。」



マイクロテスチャーの技術で、冷凍ケーキをスッと切れるナイフ


その後、さまざまな技術を持つものづくり会社と連携しながら、新規商品開発や新技術開発を生業にされてきたそう。


 


そこで出会った2つ目の分野はマイクロテクスチャーテクノロジーです。


「マイクロテクスチャーは、文字どおりさまざまな鉱物の表面を、マイクロレベルで傷をつけたり加工することで、特殊な効果を生み出す技術です。例えば、ある一定の削り方をすることで水を弾いて決して濡れないということも可能なんです。


また、アルミなどにミクロ単位でパターンをつけると、熱を通常より多く発生させることが可能なんです。実際にその技術を使ったプロダクトがあるので、実演してみましょうか。

実際に通常のスプーンと比べて、熱が伝わりやすい加工がされているので、すぐに溶けナイフのように切れるんです。」


こういった加工技術のあるものづくり会社の方々を連携しながら、撥水性・親水性・硬度・耐腐食性・放熱性など、特徴ある機能性表面技術をどういった用途に、どんなプロダクトにしていくのか、その部分をサポート、コンサルティングを行うことができるのが私の強みですね。これまでにない、便利だったり、ちょっと楽しい、そういったプロダクトを町工場から生み出していく、そんな仕事を手掛けて行きたいです。」



J-Create+に入居して


前職が大田区にゆかりのある企業で働いていたため、その企業の仕事をサポートをしながら独立してビジネスをスタートさせた和佐さん。


「J-Create+と出会ったのも、そこの会社の人が教えてくれて。オフィス環境としては最適ですね。個室スタイルなので、他の起業家の方の息吹を感じながら、毎日落ち着いて仕事が出来ています。城南信用金庫の企業経営サポート部の方々や、インキュベーションマネージャーの松本さんには営業先や経理関連など、非常にお世話になっています。

これからは大田区のものづくり企業との接点をつくりながら、さまざまなご提案をして行きたいですね。」


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特殊な技術を生かしながら、あたらしい価値を生み出すエキスパートとして活躍する和佐さん。また、連携する企業が持つ強みを理解し、その力を最大限発揮できる環境づくりにも積極的に行動されているそうです。これからの活躍が楽しみですね。


■MicroTeX Labs合同会社
住所: 東京都大田区西蒲田6-32-11 城南信用金庫蓮沼支店3階 J-Create+
TEL: 080-1725-1469
E-mail: wasa@mui.biglobe.ne.jp 

MicroTeX Labs合同会社

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マイクロウェイブテクノロジーとマイクロテスチャーの技術を活かした新規事業開発コンサル

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