起業家インタビュー / プラネスト合同会社 代表 川田博さん

コンピューターシュミレーションによる開発サポート

 2018.11.15

J-Create+に入居する起業家の方々をご紹介するインタビュー企画。今回ご登場いただくのは、さまざまな物や環境をコンピューターでシュミレーションを実施、効率の良いプロダクト開発などのサポートを手がけるプラネスト合同会社の川田博さん。


創業のきっかけ、ビジネスを通じて、どんな価値を社会にプラスしていきたいのか?

そして、これからの展望について、さまざまなお話をじっくりとうかがいました。


大田区のものづくりをサポートしたい


これまで大手企業でものづくりの会社に10年、そしてコンピューターシュミレーションの会社で10年と経験を重ねてきた川田さん。これまで勤めてきた会社から独立し、J-Create+に入居、2018年8月に法人化した。


「小さくころからものづくりが好きだったこともあり、これまでもそういった仕事を手がけてきました。大手企業の中でプロジェクターのメカ設計に10年携わり、その後コンピューターシュミレーションの分野の会社に10年勤めてきました。起業のきっかけは、日本一のものづくりエリアでもある大田区に何か貢献したいという気持ちが大きいですね。学生時代に九州から出てきてから20年、品川&大田区に暮らしていることもあり、大田区のものづくりのお手伝いをできたらと考えたんです。」



シュミレーションという技術の価値


シュミレーションといっても、実際にどのようなシーンで活用されている技術なのでしょうか。


「そうですね、さまざまな物理現象をシュミレーションすることが可能です。わかりやすいものですと、地震が起きた時に建物が揺れます。その揺れがどれくらいの大きさになると建物が倒壊したり、ビビが入るのか。それにより、建物の耐震性能がどこまで対応できるのか、実際に建築に入る前に把握することができます。」


「また、温度などのシュミレーションも行えます。例えばパソコンなどを長時間使用していると、どうしても熱が発生します。この熱が高くなりすぎるとCPUなどの性能の低下や故障の原因になるのです。その場合、PC内部でどのような構造にして、どのような形状や材質、ファンなどの取り付けもどこにするのかによって、商品の耐久性は多く変化するんです。せっかく作った製品が、すぐに壊れてしまってはいけませんから。」


 


ものづくり企業との接点づくり


まだ法人化したばかりの川田さん。これからどのようなスタイルでサポートをしていくのか、インキュベーションマネージャーの松本さんや城南のなんでも相談プラザと対話をしながら、プランを練っている段階とのこと。


「大田区の産業振興協会へ足を運び、どういったスタイルでシュミレーションの技術をエリアのものづくりの会社さんへアプローチしていけばいいのか、相談をしているところです。また城南信用金庫のなんでも相談プラザの方々、IMの松本さんとも相談をしながら、一番適した支援のあり方を模索しています。


今提供されている製品や技術を、もう一段上の品質にしていきたい、あたらしい製品や商品を開発していきたい、そういった方々に少しでもサポートできることがあれば嬉しいですね。」


J-Create+に入居して


「独立をしてから、前職の仕事も引き続き任せていただいている状態ではありますが、サラリーマンから経営者になったことで、やらなければならないことが多いので大変ですね。その点でも会社の運営に関する全ての面でIMの松本さんにいろいろ助けていただいております。

シュミレーションの技術は少しニッチな分野でもありますから、ものづくりのフェーズも含めたサービスの提供をビジネスモデルの段階から作り上げていく必要があると思っています。本当にこれからのアクションが大事ですね。」


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コンピューターシュミレーションを通じて、価値あるものづくりの現場をサポートしたいと熱い想いを語っていただいた川田さん。これから、提供できる価値の言語化と可視化をさらに進めていくことで、多くのお客様との接点を描いていくことで、大田区の明るい未来が見えてくるはず。期待しています!


■プラネスト合同会社
住所: 東京都大田区西蒲田6-32-11 城南信用金庫蓮沼支店3階 J-Create+
TEL:070-4511-1669  FAX: 
E-mail:kawada@planest.co.jp  

プラネスト合同会社

プラネスト合同会社

コンピューターシュミレーション技術の提供、プロダクト開発サポートを行う。

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