起業家インタビュー / GREATEST DAY株式会社 代表取締役CEO 中塩屋 久美子

経験を糧に、中高生と企業が安心できる未来を創る

 2022.12.1

J-Create+に入居する起業家の方々をご紹介するインタビュー企画。


今回は、子育てと仕事の両立について自身の経験から生まれた目標を形にすべく会社を立ち上げた、GREATEST DAY株式会社代表の中塩屋さんにインタビューしてきました。

よりよい未来へ向けて、中高生向けのサイトを運営されている中塩屋さん。

誰もがどんな状況でも柔軟に働ける会社を作りたい、そんな想いを抱き起業されたきっかけや思い描く未来像を伺った。


 


実体験から生まれた、企業のIT支援と中高生のキャリア教育


営業事務、司書、接客業の経歴を経て、現在は企業と中高生に向けた2つの事業を展開中の中塩屋さん。まずは、企業に提供されているHP制作サービスについて伺った。



 


「まだHPをお持ちでない企業様向けに、制作におけるヒアリングからデザインまで一括で入力・更新をし、その後の運用まで行うサブスク型のサービスを格安でご提供しています。追加料金がない1パック型のサービスにしており、普段あまりPCに触れない方も安心して任せてもらえるようにしています。」



 


中高生向けには、学校や企業と繋がることができるクイズ&ポイントメディア「PyiQ」を運営している。中塩屋さん自身が子育て中ということもあり、母親目線で子ども達が早期に将来の方向性を考える重要性を感じ開発に至ったと話す。

「中高生向けにクイズ&ポイントメディアという風に謳っているサイトなんですが、中身としては様々な仕事を図鑑の様な形で紹介をしています。色々な職業を紹介するだけでなく、今後はもっと学校や企業などを紹介するコンテンツを増やしていきたいと思っています。子ども達にこんな仕事がある、こんな企業がある、そこに入るためにはどういった学校にいけば良いのか等、自分の将来の選択肢を広げるための知識を得られるツールとして使って欲しいという想いがあります。

ただのポイントサイトでなく、中高生が楽しみながらという点を大切にしていて、クイズに答える間に知らず知らず、子どもの知識になるという形のサイトです。また企業様にとっても将来的に、未来の顧客・未来の従業員候補になるであろう中高生に、他社に先駆けて早い段階で認知度をあげて関係構築が図れるという所を売りにしています。」


どんな状況でも誰もが働きやすい会社をつくりたい。胸に秘めていた想いを形に


中塩屋さんには、結婚・出産がターニングポイントとなり自身のキャリアを諦めざるを得なかった悔しい過去があり、「様々な状況に置かれていても生き生きと働ける会社を作りたい」という想いから、現在の会社の立ち上げに至ったという。



「女性が仕事をしていく上で、妊娠初期を含め出産・育児は、非常に大きなターニングポイントになると思います。私も子どもが2人おり、本来なら喜ばしいはずの妊娠・出産の都度、仕事面では様々な苦い想いを経験してきました。現在は産休・育休を取得出来る企業も増えて来ていますが、私が長男を出産したころは、制度はあれど人員が豊富な大手企業でないと、取得するのは難しい時代でした。自分が産休・育休を取ることで他の人に仕事のしわ寄せが行ってしまう、つまり他の人に迷惑がかかるとわかっていて取得するのは相当な覚悟が必要で、泣く泣くキャリアを捨てた人も多かったのではないかと思います。私もその一人でした。出産後も子育てがひと段落してまた働くと言っても、ブランクがある分、今の自分になにが出来るのか不安で押しつぶされそうになりながら就職活動をしたことを覚えています。


その就職活動も、子どもが未就学児と知ると「小さい子供がいる人は子どもの病気ですぐ休むから困るんだよね」と言われ断られることが何度もあり、まだまだ日本の社会は女性が子育てしながら働くのは難しいのだということを痛感しました。

働くことと結婚・子育ての両立の難しさを社会全体ですぐに改善することは出来ないけど、自分がそういう想いをしてきたからこそ、家族も自分も犠牲にせず、無理しないで楽しく仕事をできる環境を作りたいと考え、会社設立に至りました。夫や今働いてくれている従業員等の周りのサポートを受けながら、なんとか今会社としてやらせていただいています。」


家庭と仕事が両立できる環境をつくり、子どもと企業のチカラになりたい。


過去の経験から生まれた熱い想いを笑顔で語ってくださる中塩屋さん。最後にこれから目指す未来像についてお話いただきました。



「今後、HP制作で一番目指すところでは、皆さんに安心を届けられること。追加料金がかかるかもしれないとか、怖い、高いというイメージを少しでも払拭できるよう、安心して任せられるHP制作会社として認知されたいです。また、ポイントサイト運営では、広告の形としては、今までにはないインターネット広告になると思うんですね。今までのビジネスモデルとしては、多くの人の認知を獲得するために広告代理店に広告費を支払い、多くの人に向けて広告を発信するのが当たり前だったと思うんですけど、『PyiQ』の場合は、エンドユーザーである中高生だけを対象に広告を出し、その広告を見てもらうお礼に直接エンドユーザーにポイントとして広告費を支払うという新しい形です。


企業や学校から直接中高生ユーザーにアピールできる新しいツールとして、皆さんに認知されていきたいなという風に考えてます。」

「会社としての展望は、今はまだ私以外、男性社員だけなんですが、今の事業がある程度安定してきたら女性の社員をどんどん増やしていきたいと思っています。基本的にリモートワークできるような形で雇用したいと考えておりまして、子育てだけでなく、ご家族の介護や看護など、様々な理由で家を空けることが難しい人も、出来る時間に自宅で働いてしっかり収入を得られる環境を作っていきたいと思っています。

社員が元気に仕事が出来るのは、笑顔や励ましや労いなど様々な形でサポートしてくださるご家族のおかげだと思っています。これからも、社員・そのご家族・お取引先様、私たちにかかわってくださった皆様へ感謝の気持ちを忘れずに前へ進んでいきたいと思います。

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デジタルの力で次世代へ渡すべきバトンまで、広く思いをめぐらせている中塩屋さん。


「誰もが幸せに働ける社会の実現」を目指し、仕事と家庭の両立の難しさへ前向きに向き合っていこうとしている姿が印象的でした。


GREATEST DAY株式会社

GREATEST DAY株式会社

既成概念にとらわれず、新しいアイディアで新しい満足を創造する。

https://greatestday.co.jp/

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