5月21日(火)、J-Create+入居者様向けに5月度の勉強会を開催しました。
今月のテーマは、「小規模事業者持続化補助金の概要と計画書作成のポイント」です。
講師はインキュベーションマネージャーの松本が担当しました。
小規模事業者持続化補助金は、5人以下の小規模事業者向けの補助金で創業間もない起業家にも人気で、販路開拓に取り組む小規模企業を支援してくれる補助事業です。
6月12日の締め切りで既に公募が始まっているので、応募を検討している入居者様のために今回のテーマを選択しました。
<テーマ概要>
1.補助事業の概要
2.補助対象経費について
3.審査の観点と計画書作成上の留意点
4.計画書作成のポイント
1.補助事業の概要
補助金額、補助率、補助対象期間など、小規模事業者持続化補助金の制度概要について解説しました。
2.補助対象経費について
小規模事業者持続化補助金で対象となる経費にはどのような経費があるのか、補助対象となる例、補助対象外となる例を交えながら解説しました。
- 機械装置費
- 広報費
- 展示会等出展費
- 旅費及び専門家旅費
- 開発費
- 資料購入費
- 雑役務費
- 借料
- 専門家謝金
- 車両購入費
- 設備処分費
- 委託費
- 外注費
- その他対象外となる経費
審査の観点と計画書作成のポイント
小規模事業者持続化補助金を含め、募集要項に審査項目が記載されています。審査の観点とそれぞれの審査項目に対応するために計画書でどういうことをPRすればよいのかについて解説しました。
①自社の経営状況分析の妥当性
②経営方針・目標と今後のプランの適切性
-自社の製品・サービスや自社の強みを適切に把握しているか。
-経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか。
-補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか。
-地道な販路開拓を目指すものとして、補助事業計画は、経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか。
③補助事業計画の有効性
-補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか。
-補助事業計画には、ITを有効に活用する取り組みが見られるか。
④積算の透明・適切性
-事業費の計上・積算が正確・明確で、事業実施に必要なものとなっているか。
計画書作成のポイント
計画書の骨子について
いきなり計画書を作り始めるのではなく、まず事業計画の骨子を組み立てる必要があるということ、そして計画書の構造について解説しました。
計画のシナリオについて
小規模事業者が取り組む販路開拓における4つのシナリオについて解説しました。
入居者の方からも、「こういった取り組みでは補助対象になるのか」などの質問が寄せられるなど、真剣な取り組み姿勢が感じられました。
J-Create+では、今後も入居者の皆様の事業フェーズに応じたテーマで勉強会を開催していく予定です。