J-Create+に入居する起業家の方々をご紹介するインタビュー企画。
今回ご登場いただくのは、株式会社Days.d.d.oでディレクション・デザインを主体とした事業を行っている山道弘章さん。
創業のきっかけ、ビジネスを通じて、どんな価値を社会にプラスしていきたいのか?
そして、これからの展望について、さまざまなお話をじっくりとうかがいました。
媒体ディレクションスキルを活かし、案件ごとに最適な支援を行う
百貨店業界で約28年間広告媒体ディレクションを行ってきた山道さん。ディレクションやデザインを主体とした事業に生涯携わっていきたいと思いで創業された。現在は、クライアントのニーズに応じた媒体制作を案件ごとにクリエイティブチームを構築して行っている。
「僕自身もデザインはできます。けど、一人でそれを行なっていても事業運営としては限界があるので、あくまでもデザイナーやカメラマンとの繋がりを持ってキャスティングを基本に行なっています。クライアントの皆さんが、どういう写真を、どこで撮ったらいいのか?とか、印刷するとしてもデータをどう作ればいいのか?と困っている方がいらっしゃるので、そのような方に対する色々なお手伝いが仕事として成り立つのではないかと思い起業したんです。
例えば、お店のメニューを一新するとかブランディングなど、デザインが必要となる仕事って色々種類がありますよね。それをある程度フォーカス的に行うスキルを これまでの経験で培ってきました。 今後は、近隣地域の中小企業の方々や伝統工芸を普及する活動を行なっている方とか・・・ また長年レギュラーで担当させていただいている職人展の媒体の取材などでお世話になった 工房の方々との繋がりも大事にしながら、お仕事をしていきたいなと思っています。」
百貨店で約28年間広告媒体ディレクションを経験、起業へ
九州出身の山道さん。百貨店では物産展やファッションに携わり、2013年からの2年間はイタリアに駐在員として渡り、バイヤーのアテンドやミラノコレクションのアテンドを行っていたそう。
「元々私は九州の出身なんですが、大学から名古屋の方にいきまして、名古屋で松坂屋百貨店に入りました。大学ではファインアートを学んでいたんですけど、会社はディレクターデザイナー採用ということで媒体の制作の方をずっとやってきました。百貨店で物産展からファッションまで色々やりまして、2013年からイタリアの方に駐在員として2年ほど行ってバイヤーのアテンドや、ミラノコレクションのアテンドをしていました。
戻ってきてからは、大丸松坂屋の本社の方で媒体ディレクションを担当しました。北海道物産展など全国の大丸松坂屋で行う本社イベント催事を一括でまとめて、媒体を私が担当しておりまして、ちょうどその時に折り込みなどアナログ媒体だけだった北海道展をデジタル媒体訴求するということで今の大丸松坂屋ぐるっと北海道WEBというのも立ち上げて運営をしていました。」
地域の活性化を目指す協力者になる
これらの経験で得られた「媒体ディレクションスキル」を持って、地域活性化や日本の伝統工芸品の盛り上がりを目指す事業を行いたいと語る山道さん。事業にかける想いについてお言葉をいただきました。
「それぞれの土地・地域には、「街並み」「工芸品」「食」など、様々な魅力が存在する。だが、そのモノたちが埋もれている状態が多く存在する。日本全体から見れば小さな事であるけれど、自分たちが生活する範囲で考え直してみると、実はすごくもったいないことをしているのでは?と思う。自分は、デザインというカテゴリーの中で、長い間、経験を培ってきた。いま、この事業をはじめるにあたり、この想いを胸にもうひと頑張りしたいと考えている。また、何より自分も楽しみたいと思う。」
J-Create+に入居して
最後に、今後の展望についてJ-Create+をどのように活用されるのか伺いました。
「まずは自身の活動拠点としてのベース作りを行いたいです。併せて土地土地の魅力を出して盛り上げる人となりたいなという思いがあるので、ローカルシンキングのテーマを持って、地域活性化、伝統工芸事業の盛り上がりなどに尽力していきたいと思います。」
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デザインというカテゴリーの中で長い間経験を培ってきた山道さん。
自分自身が楽しめる仕事で地域活性化や伝統工芸事業を盛り上げていきたいと語る姿が印象的でした。
これからどんな活躍をされるのか楽しみです。